漆うるしウルシ
ご存知の方も多いでしょうが
いま一度、漆(うるし)について話してみたいと思います。
漆とはウルシ科の木から取れる樹液から作られる塗料・接着剤のことです。
十年間育てた木に傷をつけ、樹液を取ります。
一夏に取れる量は一本の木からわずかコップ一杯程度。
そして傷をつけた木は切り倒してしまい、
次の春に根から出てくる新芽達を別の場所に植えてまた育てていく…
こんな感じでとても時間と手間がかかるのですが
再生可能な天然の素材です。
樹液に直接触れればかぶれてしまう漆。
そんな樹液に別の力があると気付いた古代の人々によって
様々な用途と技法が編み出されて来ました。
それを受け継ぎつつ、
さらに新たな漆の魅力を発見し、付け加えられたらいいな。
そんな気持ちでいます。