海外へ売るワケ
(前回の続き)
漆貴 山猫堂(Lacquersmith LYNX)が海外向けに作る意味とは。
日本の伝統工芸である漆芸。
それで商売しているのだから、日本で売ればいいじゃない。
そう言う意見もあるでしょう。
でも、単純に考えて日本1億。世界70億人。
70倍の市場規模の違いがあるわけです。
更にこんな小さな島国の文化が意外にも世界中に知られている。
これは奇跡です。
先人たちがユニークでクオリティの高い文化を築いてくれたおかげです。
この「日本人」というアドバンテージを使わない手はありません。
それに伝統工芸をやっていて感じることなんですが、
「日本人は日本人が思っている以上に日本文化に興味がない」
だったら市場規模の大きな海外を最初から目指して
一目見れば誰でも日本のものとわかるデザインを伝統工芸の技術で作ろう、そう思ったわけです。
世界に知られるサムライ✖︎伝統工芸の漆
これを漆貴 山猫堂の武器にし、世界に打って出ようと決めました。
まだまだ成功とは程遠い状況ですが、こうしてスタートしたんです。