金継ぎその三

 

金継ぎの話しの続きです   

割れた器を直す意味とは  

 

なんでも安く買えてしまう現代。  

割れた器はサッサと捨てて、新しい器を買いに行くのは当たり前の行動です。  

そんな時代にわざわざ割れた器を直す理由は一体なんなのでしょうか。  

 

・高価な器だから金継ぎで修理をする  

という理由が一番多いと思います。  

 

でも高くなくても気に入った器を愛用している方も多いと思います。  

デザインが大好きで毎日のように使っていた器が割れてしまった。  

そんな器こそ直して使うべきなんです。  

 

「でもプロに頼むと高いんでしょ」  

きっと高いです。おそら新品を買うより高いと思います。  

 

だからこそ!  

 

自分で金継ぎをやってみることをオススメしたいのです。  

 

こう考えてみてください。  

割れてしまったお気に入りの器。  

それを自分の手で直すことによって、その器は世界に一つ、あなただけのオリジナルの器に進化するのです。  

その器との生活の思い出を失うことなく、再びいっしょに暮らしていくことができるのです。  

多少の失敗も味。  

それすら価値になるはずです。  

 

たしかに金継ぎは面倒臭いです。  

でも決して難しくはありません。  

最終的には漆を使ってほしいですが、漆を使わないやり方であれば、結構簡単に、なおかつ安く直すことができます。  

 

金継ぎの文化は専門家だけのものにしておくのはもったいない。  

金継ぎの本もたくさんありますし、色々なところで教室もやってますので  

みなさん是非金継ぎを始めてみてください!    

 

近々このサイトでも金継ぎの方法を紹介したいと思っています!!

 

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