漆かぶれの傾向と対策
みなさんが漆を敬遠する最大の理由
それは漆かぶれです。
本を読んだりして漆かぶれに対してはある程度知っていましたが、
輪島の学校に入ってみて初めて漆かぶれの怖さを知りました。
同じクラスの女の子がかぶれて、人相が変わるくらい顔がパンパンに腫れてしまったのです!
幸い自分は漆がついたところが痒くなる程度で済む体質だったので助かりましたが、
大丈夫な人でも体調が悪い時などは、酷くかぶれてしまうことがあるらしいです。
ではどうすれば漆にかぶれないで済むか?
触らないことが一番ですが、それでは話が終わってしまいますので、
リスクを取っても漆を触りたい人に向けて説明します。
・手袋をする
基本中の基本です。
毛染めなどに使うビニールの手袋より「ニトリルゴム」と呼ばれる素材でできた手袋が使いやすくてオススメ。
これでかぶれる危険性がかなり減りますが、手袋ならではの罠もあります。
手袋に漆がついていることに気づかずに、あちこち触ってしまうことがあります。
そうすると予想外なところに漆がついていてかぶれるということがありますのでご注意ください。
・油
漆をキレイに使うことはかなり難しいです。
手につくことは当たり前だし、飛び散ることもよくあります。
そうやって皮膚についてしまった時はすぐ拭き取るのがいいのですが、
ティッシュで拭いただけでは不十分です。
ティッシュだけでは皮膚に漆を刷り込んでいるのと変わらないので、
かぶれてしまいます。
シンナーやネイル除去に使うアセトンなどでもいいのですが、
誰の家にもある「サラダ油」でも漆を取ることができるのです!
漆がついた場所に油をたっぷりつけて、
メイクを落とす時のように漆を浮かせてから、
石鹸などでしっかり洗い流します。
「 オイルのメイク落とし」も使えます!
それでもかぶれる時はかぶれます。
腫れたりする場合は完全にアレルギー反応ですので
即病院に行くことをオススメします。
ちょっとかゆい程度だし大丈夫という方には「ラナケイン」が効きます。
かゆみだけしか治りませんが、痒みが気にならなくなるだけでもかなり助かります。
そんなこんなで漆を扱うのは結構面倒ですが、
その先には「創造」という世界が待っています。
ではみなさん、エンジョイ漆ライフ!